2020/09/24
これから需要が高まっていく職業は?
目まぐるしく変化する世の中ですが、今、10年後に人が必要なくなる仕事は約半分だといわれています。
実際、金融業や製造業、情報通信など本格的にAI(人工知能)が導入され市場規模は拡大しています。また、AIの普及によって新しく生まれる職業も今後増えてくるでしょう。
就職・転職するためにも今後どこが伸びていくのかということを知っておくことはとても重要です。
そして、IT技術の発展とコロナショックにより、ビジネス市場は新しい働き方や雇用がさらに広がり、AI・人工知能ではできない仕事や、需要に対してなり手が少ない仕事の雇用も、今後さらに需要が増えます。
では、いったいどんな職業の需要が増えていくのか、具体的に見ていきましょう。
AI・人工知能ではできない仕事や、需要に対してなり手が少ない仕事
■介護士・看護師
介護需要の増加に伴い、現在も介護業界の人材不足に悩まされていますが、2025年には人口の30%、2060年には人口の約40%
が高齢者高齢者になると予測されていることから、介護士・看護師不足がますます加速するため、介護人材不足の対策として介護現場におけるIT技術やロボットなどの導入も考えられています。ですが、介護士・看護師は人とのコミュニケーションが必須で痛みや感情を察知しなければなりません。AIやロボットにはそれができないため、介護士・看護師の需要が高くなっています。
■ITエンジニア
ITの専門知識やスキルを備えた「ITエンジニア」。作る側は非常に需要が高くなっています。
【セキュリティエンジニア】
IT業界の進歩によって、今後サイバー攻撃は高度化されていくと予想されているため需要は今後高まるでしょう。
【機械学習エンジニア】
今後はさらにAIの需要が増えていきます。ビッグデータをはじめとする膨大なデータは、AIが必要不可欠なためAIを扱う機械学習エンジニアは企業からの需要が非常に高くなっています。
■住宅・建築係
【技能職人(大工)】
建設業就業者は年々減少していて、技能職人(大工)不足で深刻化しています。
現在の建替えやリフォームによる安全で質の高い住宅ストック(既存の住宅)への促進により、既存住宅流通・リフォーム市場は今後大きく進展することが期待されているため、人材の確保・育成が不可欠であるとされています。
今後伸びていく市場
■WEB広告業界
【WEBマーケター】
スマートフォンの普及で、ネット利用者が増えるとともに広告のデジタル化が進み、これまでのテレビや雑誌といったメディアからシフトして、WEB広告が増えています。
今後は、5G通信の導入やVR技術などで動画広告がますます増えると予想されていてWEBマーケティングの重要性は高まっています。
■ドローン業界
【ドローン操縦士(ドローンパイロット)】
少子高齢化で労働人口が減っている中、省力化を図るためドローンビジネス市場の成長が見込まれています。
ドローンを活用したビジネスモデルは各分野で独自の研究が行われていて、医療や教育などにも活用され始め、また、技術者の人手不足や人件費の高騰に悩まされている建設業界では、測量やインフラ点検などにドローンを使用し活躍範囲を拡げています。
その他、物流・災害調査・防犯監視・空撮・農薬散布・観光などにもドローンが活用されています。
今後さらにドローン操縦士の育成にも力を入れていく企業が増えていくと予想されます。
流行や時代の影響を受けにくい市場
■設備技術者
電気・ガス・水道といったインフラを支える市場での設備技術者不足により、資格や経験を持っている人の需要は非常に多いです。
スマートフォンやタブレット、ゲーム機で行うWi-Fi通信など、インターネットを使った生活が当たり前になってきた現代、そのインフラを構築するのにも電気工事業が役割を果たしています。
■農業・漁業
農業はインフラの一部であり生活にかかせません。
海外食品の輸入量は増えていますが、 安全性の観点から日本産の食べ物にこだわる方も増え、日本国内産の野菜や食品の人気が高まっています。
農業や漁業は、人の手を必要とする作業であることから完全にAIに置き換えるのは困難ですが、テクノロジーを導入することにより効率的な作業が可能になります。